40代に入ると、
頭皮や髪の状態が変化し、
これまで使っていたシャンプーが
合わなく感じることがあります。
その背景には、
年齢による頭皮環境の変化に加えて、
シャンプーに使われている洗浄成分(界面活性剤)との相性が
関係している場合もあります。
シャンプー売り場では、
「アミノ酸系」「ベタイン系」「シリコンフリー」
といった表示をよく見かけますが、
違いが分かりにくいのが実情です。
この記事では、
40代の頭皮環境を前提に、
シャンプーに使われる洗浄成分の種類と特徴を
成分の考え方から整理します。
※本記事は一般的なヘアケア情報をまとめたもので、特定の効果を保証するものではありません。
※本ページはプロモーションを含みます。
➡実際のシャンプー選びについては、
40代の髪と頭皮に合う考え方をまとめたこちらの記事も参考になります。
シャンプーの界面活性剤とは?

シャンプーの界面活性剤は、
頭皮や髪の汚れ(皮脂・スタイリング剤など)を落とす役割を持つ成分です。
泡立ちや洗い心地、洗浄力の強さは、
洗浄成分の種類や組み合わせによって変わります。
一般的に、シャンプーに使われる洗浄成分は
大きく次の3タイプに分けられます。
・アミノ酸系界面活性剤
・ベタイン系界面活性剤
・高級アルコール系界面活性剤
■アミノ酸系界面活性剤の特徴
アミノ酸系の界面活性剤は、
洗浄力が比較的マイルドで、
頭皮や髪への負担が少ないとされる洗浄成分です。
主な特徴
- 洗浄力が穏やか
- しっとり・やわらかい洗い上がり
- 乾燥しやすい頭皮に向いている
よく使われる成分例
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルアラニンNa など
向いている人の傾向
- 頭皮が乾燥しやすい
- 白髪染めやカラー後に刺激を感じやすい
- 洗いすぎを避けたい方
■ベタイン系界面活性剤の特徴
ベタイン系界面活性剤は、
アミノ酸系などと組み合わせて使われることが多い洗浄成分です。
主な特徴
- 洗浄力は弱〜中程度
- 泡立ちを補助する役割
- 刺激が比較的少ないとされる
成分例
- コカミドプロピルベタイン など
40代向けのシャンプーでは、
洗い心地や刺激感を調整する目的で
配合されることが多い成分です。
■高級アルコール系界面活性剤の特徴
高級アルコール系の界面活性剤は、
洗浄力が高く、泡立ちが良いのが特徴です。
主な特徴
- しっかり汚れを落とす
- さっぱりした洗い上がり
- 市販シャンプーに多く使われる
成分例
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na など
乾燥しやすい頭皮やカラー毛の場合、
洗浄力が強く感じられることがあるため、
使用感には注意が必要です。
➡洗浄成分の違いをふまえたうえで、
40代の悩みに合わせたシャンプーを成分から比較した記事はこちらでまとめています。
40代の頭皮タイプ別|洗浄成分の選び方
ここでは、
頭皮タイプごとに考えたい
洗浄成分の特徴を整理します。
■乾燥・敏感傾向の頭皮
アミノ酸系を中心に
ベタイン系が組み合わされた設計は、
刺激を感じにくい傾向があります。
■白髪染め・カラー頻度が高い方
洗浄力が強すぎない
アミノ酸系・ベタイン系を中心としたシャンプーは、
頭皮や髪への負担を抑えやすい傾向があります。
■皮脂が多くベタつきやすい方
高級アルコール系が一部配合されているものも、
頭皮状態によっては選択肢になる場合があります。
洗浄成分とは別に、誤解されやすい成分シリコンについて

■シリコンフリーとは?シリコンは良くないの?
シャンプー選びでは、
洗浄成分(界面活性剤)とあわせて
「シリコンフリー」という表示を目にすることがあります。
シリコンは、
界面活性剤(洗浄成分)とは役割の異なる成分で、
髪の仕上がりや指通りといった
質感を調整する目的で使われます。
そのため、
シリコンの有無だけで
シャンプーのやさしさを判断するのは適切とは言えません。
■シリコンの役割
シリコンは、
髪の表面をコーティングすることで、
摩擦を減らし、指通りやツヤを整える成分です。
代表的な成分には、
・ジメチコン
・シクロペンタシロキサン
などがあります。
主な役割は、
・摩擦を軽減する
・きしみを感じにくくする
・仕上がりをなめらかに整える
といった、洗浄後の質感調整です。
■シリコンは頭皮に悪い?
通常の使用において、
シリコン自体が頭皮に
悪影響を与えるとは一概には言えません。
ただし、
高級アルコール系など
洗浄力の強い洗浄成分と組み合わさった場合、
使用感として違和感を覚えることがあります。
洗浄によって頭皮が乾燥しやすくなる一方で、
髪はシリコンによってコーティングされるため、
「頭皮は乾くのに、髪は重く感じる」
と感じることがあるためです。
このため、
問題になりやすいのは
シリコン単体ではなく、洗浄成分との組み合わせです。
■シリコン配合シャンプーを見るときのポイント
シリコンには、
髪の指どおりやツヤを整えるといった
良い面もあります。
シリコン配合の場合は、
洗浄成分がどのタイプかをあわせて見ると
判断しやすくなります。
成分表示の上位に
アミノ酸系・ベタイン系が多い設計
→ シリコンが配合されていても
重さを感じにくい傾向があります。
高級アルコール系が主体の設計
→ シリコンが加わることで
重さや洗い残しを感じる場合があります。
まとめ|40代のシャンプー選びは洗浄成分から
40代になると、
頭皮や髪のコンディションは
少しずつ変化します。
「シリコンフリー」などの言葉だけで選ぶのではなく、
洗浄成分(界面活性剤)の種類と設計を知ることで、
自分に合ったシャンプーを
選びやすくなります。
髪と頭皮の状態に合わせて、
無理のないケアを続けていきましょう。




